特集 炎症性腸疾患の分子標的治療を総括する
Ⅰ.炎症性腸疾患の内科治療指針を総括する
中村 志郎
1
,
宮嵜 孝子
1
,
柿本 一城
1
,
平田 有基
1
,
碕山 直邦
1
,
小柴 良司
1
,
木下 直彦
1
,
川崎 裕香
1
,
沼 圭二郎
1
1大阪医科薬科大学第二内科
キーワード:
炎症性腸疾患
,
潰瘍性大腸炎
,
クローン病,
,
治療指針
Keyword:
炎症性腸疾患
,
潰瘍性大腸炎
,
クローン病,
,
治療指針
pp.245-253
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000612
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
厚生労働省が主管する難病研究班(現在,久松班)では,炎症性腸疾患患者を診療する一般医を対象に,治療の適正化と標準化を目的として,1998年以降,治療指針が策定されている.近年の急速な内科治療の進歩に応じて,最近は毎年,改訂作業が行われ,最新の診療情報が研究班のホームページなどを通じて公開され,本邦の炎症性腸疾患診療の現場に広く普及し利用されている.本稿では,2021年3月末に公開された最新の令和2年度改訂版をもとに,潰瘍性大腸炎とクローン病の治療原則や目標,さらには近年,数多く登場した分子標的薬の適応や選択について概説した.
Copyright © 2021, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.