特集 分子標的時代のIBD 診療 ―IBD の寛解導入,寛解維持の実践
2.クローン病に対する寛解導入と寛解維持(1)クローン病治療における寛解導入と寛解維持の定義
細見 周平
1
,
西田 裕
1
,
鋳谷 成弘
1
,
鎌田 紀子
1
,
藤原 靖弘
1
1大阪市立大学大学院医学研究科消化器内科学
キーワード:
クローン病
,
臨床的活動性スコア
,
寛解導入
,
寛解維持
Keyword:
クローン病
,
臨床的活動性スコア
,
寛解導入
,
寛解維持
pp.1213-1219
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001317
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高い治療効果を有する分子標的治療が可能となった今,クローン病の活動性評価には,Crohn’s disease activity index( CDAI)や Harvey‒Bradshawindex( HBI)といった臨床的活動性スコアに加えて,内視鏡診断や横断的画像診断といった客観的な活動性スコアの併用も重要となる.また一方で,患者中心医療の概念を基礎とした臨床試験の評価項目として,患者報告アウトカム(patient reported outcome;PRO)も注目されてきている.Treat‒to‒Target の概念・治療戦略が重要視されつつあるクローン病診療において,これらのスコアの特徴や寛解の定義などを理解することは,臨床試験の立ち上げだけでなく実臨床においても大切である.
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