特集 クローン病小腸狭窄病変に対する内視鏡的バルーン拡張術─基本からピットフォールまで
Ⅱ.クローン病小腸狭窄病変に対するバルーン拡張術(4)クローン病におけるバルーン拡張術のコツ b.シングルバルーン内視鏡の立場から
大塚 和朗
1
,
竹中 健人
2
,
齊藤 詠子
2
,
日比谷 秀爾
1
,
河本 亜美
2
,
藤井 俊光
2
,
長堀 正和
2
,
小形 典之
3
,
渡辺 守
2
1東京医科歯科大学医学部附属病院光学医療診療部
2東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科
3昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
オーバーチューブ
,
NBI
,
先端フード
,
水溶性造影剤
,
TTS バルーン
,
バルーン拡張術
Keyword:
オーバーチューブ
,
NBI
,
先端フード
,
水溶性造影剤
,
TTS バルーン
,
バルーン拡張術
pp.203-207
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000487
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内視鏡的バルーン拡張術(EBD)により,クローン病の狭窄に対する手術の延期や回避が可能となった.シングルバルーン内視鏡(SBE)は2 機種があり特性に応じ使い分ける.NBI が使用でき,これは狭窄部位の潰瘍の有無の判断を容易にする.先端フードは有用だが,屈曲部が長くなるという問題がある.また,狭窄評価のための造影剤が逆流しやすく,これを防ぐ工夫を要する.SBE によるEBD は内視鏡治療として有用である.
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