特集 炎症性腸疾患の粘膜治癒を考える
Ⅱ.各論 (1)潰瘍性大腸炎の画像診断modality b.色素拡大内視鏡・NBI
渡辺 憲治
1,2
,
樋田 信幸
2
,
宮嵜 孝子
2
,
佐藤 寿行
1,2
,
河合 幹夫
2
,
上小鶴 孝二
2
,
高川 哲也
1,2
,
横山 陽子
2
,
中村 志郎
2
1兵庫医科大学腸管病態解析学
2兵庫医科大学炎症性腸疾患内科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
粘膜治癒
,
色素内視鏡
,
NBI(Narrow Band Imaging)
,
拡大内視鏡
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
粘膜治癒
,
色素内視鏡
,
NBI(Narrow Band Imaging)
,
拡大内視鏡
pp.324-329
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000214
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潰瘍性大腸炎の治療目標として,粘膜治癒は既に現実のものとなっている.潰瘍性大腸炎の新規薬剤は開発され続けており,治療選択肢が増す状況のなかで,治療方針立案のために,客観的かつ簡便に粘膜治癒を評価する検査法の開発が希求されている.色素内視鏡からNB(I Narrow Band Imaging)拡大内視鏡観察へ検討が続けられており,組織学的活動性や予後との相関も示されてきている.色素拡大内視鏡観察では微小なびらんの残存や再生腺管構造が,NBI 拡大観察では再生粘膜における血管構造が白色光観察に比べ視認しやすくなる.課題は日常臨床に応用可能な手法と所見の開発で,エビデンスレベルの高い手法による知見の発信が求められている.
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