特集 内視鏡治療の偶発症と対策
Ⅲ.抗血栓薬と内視鏡治療
二宮 悠樹
1
,
岡 志郎
2
,
田中 信治
1
,
田中 秀典
2
,
保田 智之
2
,
茶山 一彰
2
1広島大学病院内視鏡診療科
2広島大学病院内視鏡診療科 消化器・代謝内科
キーワード:
抗血栓薬
,
低用量アスピリン
,
抗凝固薬
,
早期大腸癌
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
後出血
Keyword:
抗血栓薬
,
低用量アスピリン
,
抗凝固薬
,
早期大腸癌
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
後出血
pp.123-130
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000164
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2012 年7 月,日本消化器内視鏡学会より「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」が改訂されたが,抗血栓薬服用者の大腸内視鏡治療における十分なエビデンスは構築されていない.今回,当科における抗血栓薬服用者に対する大腸内視鏡治療成績の検討では,抗血栓薬服用者は抗血栓薬非服用者と比較し,EMR およびESD 例で後出血率が有意に高かった.抗血栓薬服用者に対する大腸内視鏡治療時には,後出血の高リスクを考慮した慎重な術後周術期管理が必要である.
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