特集 Cold polypectomyの課題
3.大腸におけるcold polypectomy(4)抗血栓薬・抗凝固薬服用下におけるcold polypectomy
堀内 朗
1
,
堀内 一太郎
2
1昭和伊南総合病院消化器病センター
2信州大学病院消化器内科
キーワード:
大腸ポリープ
,
cold snare polypectomy
,
遅発性出血
,
抗血栓薬
,
抗凝固薬
Keyword:
大腸ポリープ
,
cold snare polypectomy
,
遅発性出血
,
抗血栓薬
,
抗凝固薬
pp.52-57
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002059
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通常,2剤までの抗血栓薬・抗凝固薬服用中の患者では,外径10 mm以下の大腸ポリープに対するcold snare polypectomy (CSP)は,遅発性出血の頻度は1%以下で安全に大腸ポリープの切除が可能である.抗血栓薬・抗凝固薬服用下における遅発性出血を防ぐコツとして,下記を提案したい.① CSP専用スネアを使用する,② 直接経口抗凝固薬はCSP実施当日は休薬する,③ 腎機能低下患者では出血リスクが高いことに注意して対応する,④ 切除困難な大腸ポリープではスネアリングを繰り返して,切除断面を無理に引きちぎらない,⑤ CSP後,予防的な止血クリッピングを考慮する.
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