特集 大腸腫瘍診断のモダリティと新たな展開─ 存在診断能・質的診断能の向上を目指して
Ⅰ.通常内視鏡における存在診断能向上の検討(1)通常内視鏡観察 a.デバイスを用いない通常観察─見逃しを防止するための観察の工夫
入口 陽介
1
,
小田 丈二
1
,
水谷 勝
1
,
高柳 聡
1
,
冨野 泰弘
1
,
山里 哲郎
1
,
岸 大輔
1
,
山村 彰彦
2
,
細井 董三
1
1東京都がん検診センター消化器内科
2東京都がん検診センター検査科
キーワード:
大腸内視鏡検査
,
精度
,
経年発見進行大腸癌
,
観察方法
Keyword:
大腸内視鏡検査
,
精度
,
経年発見進行大腸癌
,
観察方法
pp.387-392
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000091
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見逃しのない精度の高い大腸内視鏡検査を行うために,当センターで経験した,3 年以内に検査歴のある経年発見進行大腸癌を見逃し例として25 例を対象に観察撮影法について検討した.見逃し例の検討から,上行結腸の深いひだ間に対しては1 ひだごとに周回しながら観察,屈曲部に対しては腸管を伸展して挿入・抜去を行い観察,多発憩室のある伸展不良の腸管に対してはスコープが抜けないように保持してゆっくり観察することが必要である.
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