特集 大腸腫瘍診断のモダリティと新たな展開─ 存在診断能・質的診断能の向上を目指して
序説
工藤 進英
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
pp.385-386
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000090
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
さまざまな内視鏡モダリティの登場,発展により,病変の発見,質的診断,治療からなる大腸内視鏡診療は,その向上を遂げてきた.X線診断と内視鏡診断による早期癌診断のスパイラルアップのなかで“幻の癌”とされた大腸Ⅱc病変が発見されたのが1977年のことである.その後,われわれは数多くの大腸Ⅱc病変を発見し,陥凹型腫瘍こそが大腸癌発育のメインルートと信じ,これにde novo癌としての位置づけを与えた.そしてこの大腸Ⅱcの解明に真に重要な役割を担ったのが,拡大内視鏡である.
Copyright © 2017, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.