特集 大腸腫瘍診断のモダリティと新たな展開─ 存在診断能・質的診断能の向上を目指して
Ⅰ.通常内視鏡における存在診断能向上の検討(1)通常内視鏡観察 b.デバイスを用いた通常観察
今枝 博之
1
,
山岡 稔
2
,
大庫 秀樹
1
,
相馬 宏光
2
,
芦谷 啓吾
2
,
藤井 庸平
1
,
中尾 将光
1
,
都築 義和
1
,
中元 秀友
2
1埼玉医科大学消化管内科
2埼玉医科大学総合診療内科
キーワード:
透明フード
,
エンドカフ
,
大腸内視鏡
,
腺腫検出率
Keyword:
透明フード
,
エンドカフ
,
大腸内視鏡
,
腺腫検出率
pp.393-397
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000092
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大腸内視鏡施行時にスコープ先端に透明フードを装着することにより視野の確保や処置が容易となり,ポリープの検出率が向上し,大腸内視鏡の盲腸までの挿入率の向上や挿入時間の短縮にも有用である.一方,エンドカフの装着により柔らかいフラップがスコープの抜去時にひだにかかるため,ひだの口側の観察しづらい部位や屈曲部の口側でもひだを押さえ込んでめくりながら観察したり,S 状結腸などではひだを押し広げて伸ばしながら観察することが可能である.腺腫検出率や腺腫発見数の向上に有用であるが,盲腸までの挿入率や挿入時間の向上はみられない.
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