特集 大腸腫瘍診断のモダリティと新たな展開─ 存在診断能・質的診断能の向上を目指して
Ⅰ.通常内視鏡における存在診断能向上の検討(2)通常内視鏡での画像強調観察 a.色素散布は存在診断能を向上させるか?─ 鋸歯状病変および平坦・陥凹型病変を中心に
三澤 将史
1
,
工藤 進英
1
,
小川 悠史
1
,
山内 章裕
1
,
中村 大樹
1
,
森 悠一
1
,
林 武雅
1
,
若村 邦彦
1
,
工藤 由比
2
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
2工藤胃腸内科クリニック
キーワード:
色素内視鏡
,
陥凹型大腸癌
,
SSA/P
Keyword:
色素内視鏡
,
陥凹型大腸癌
,
SSA/P
pp.398-404
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000093
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臨床上の重要性が高い平坦・陥凹型病変・鋸歯状病変は,通常の腺腫と比べ,その肉眼的特徴から白色光観察での発見が比較的困難である.今回,文献的考察とpilot 試験の解析を行い,色素散布(インジゴカルミン)がこれらの病変検出を向上させる可能性が示された.しかしながら,すべての患者に対し,色素散布を全大腸に行うことは煩雑であり,現時点では病変検出のための一つの選択肢と考える.
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