特集 腸内細菌研究の最前線 ―社会実装へ向けて
巻頭言 腸内細菌研究の最前線
藤谷 幹浩
1
1旭川医科大学内科学講座消化器内科学分野
pp.1311-1312
発行日 2025年9月20日
Published Date 2025/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003642
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次世代シークエンサーの普及により,腸内細菌叢のメタゲノム解析が可能となり,細菌叢の構成や遺伝子機能の詳細が明らかになってきた.とくに,疾患に伴う腸内環境の変化,すなわちdysbiosisとの関連が多数報告されており,疾患との因果関係を追究する研究も進展している.その成果は,生体の恒常性維持にとどまらず,多様な疾患の発症や進行機序の解明,さらには新たな治療法の創出へと結びつきつつある.

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