特集 慢性便秘症の診療のポイント
6.慢性便秘症の治療(2)粘膜上皮機能変容薬,胆汁酸トランスポーター阻害薬の特徴と使い方
山本 さゆり
1,2
,
脇田 嘉登
1
,
小笠原 尚高
2
1愛知医科大学総合診療医学講座
2愛知医科大学内科学講座消化管内科
キーワード:
type 2クロライドチャネル(CLC-2)
,
胆汁酸トランスポーター阻害薬
,
胆汁酸トランスポーター(IBAT)
,
粘膜上皮機能変容薬
Keyword:
type 2クロライドチャネル(CLC-2)
,
胆汁酸トランスポーター阻害薬
,
胆汁酸トランスポーター(IBAT)
,
粘膜上皮機能変容薬
pp.321-330
発行日 2025年2月20日
Published Date 2025/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003380
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
慢性便秘症に粘膜上皮機能変容薬と胆汁酸トランスポーター阻害薬は有効な薬剤として,「便通異常症診療ガイドライン2023―慢性便秘症」では推奨の強さは強,エビデンスレベルAと判定された.機能性便秘と診断された患者に第一段階として生活習慣改善や食事指導を行い,それでも改善がない場合に浸透圧性下剤やプロバイオティクスその他の代替補助療法を試し,改善がない場合は,粘膜上皮機能変容薬と胆汁酸トランスポーター阻害薬を選択する.クリニカルクエスチョン5-2‘粘膜上皮機能変容薬は有効か’,5-3‘胆汁酸トランスポーター阻害薬は有効か’とのクエスチョンに対し,両者ともに‘有効である’との判定である.本稿では,粘膜上皮機能変容薬(ルビプロストン,リナクロチド)と胆汁酸トランスポーター阻害薬(エロビキシバット)の特徴と使い方のtipsを解説する.

Copyright © 2025, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.