特集 ここまで進んだinterventional EUS
6.急性胆囊炎に対するEUS-GBD
松原 三郎
1
,
新井 智洋
1
,
池田 守登
1
,
須田 健太郎
1
,
名越 澄子
1
1埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科
キーワード:
急性胆囊炎
,
EUS-GBD
,
PTGBD
,
ETGBD
Keyword:
急性胆囊炎
,
EUS-GBD
,
PTGBD
,
ETGBD
pp.178-185
発行日 2025年1月20日
Published Date 2025/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003348
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急性胆囊炎に対する治療のgold standardは早期の腹腔鏡下胆囊摘出術であるが,手術リスクの高い患者,重症胆囊炎の患者に対してはまず胆囊ドレナージが行われる.胆囊ドレナージには,経皮的ドレナージ(PTGBD)および内視鏡的ドレナージがあり,後者にはERCPによる経乳頭的ドレナージ(ETGBD)および超音波内視鏡による経消化管的ドレナージ(EUS-GBD)が含まれる.ドレナージ法の選択においては,手術を目的とした術前ドレナージか,目的としない緩和的ドレナージか,という胆囊炎治療の最終地点をまず考え,そのうえでその時点で実施可能な方法を選択することが重要である.EUS-GBDは緩和的ドレナージでは最良の方法と考えられるが,術前ドレナージとしてのエビデンスは未だ十分ではなく,今後の検討課題である.
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