増刊号 —消化器・一般外科—研修医・専攻医サバイバルブック—術者として経験すべき手技のすべて
Ⅵ.肝胆膵
胆石症
胆囊疾患の特殊例への対処—急性胆囊炎,偶発胆囊癌,遺残結石
堀 周太郎
1
,
田中 真之
1
,
浜野 郁美
1
,
長谷川 康
1
,
八木 洋
1
,
阿部 雄太
1
,
北郷 実
1
,
中塚 誠之
2
,
北川 雄光
1
Shutaro HORI
1
1慶應義塾大学医学部 外科学教室(一般・消化器)
2慶應義塾大学医学部 放射線診断科学教室
キーワード:
急性胆囊炎
,
LapC
,
critical view of safety
,
PTGBD
,
偶発胆囊癌
,
遺残胆囊結石
Keyword:
急性胆囊炎
,
LapC
,
critical view of safety
,
PTGBD
,
偶発胆囊癌
,
遺残胆囊結石
pp.253-259
発行日 2023年10月22日
Published Date 2023/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214329
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ビギナーへのアドバイス
◯急性胆囊炎に対する腹腔鏡下胆囊摘出術では,safe stepsに従い,常に胆囊表面の層に沿った剝離を行う.
◯胆囊摘出術後に偶発的に胆囊癌を認めた場合,まず正確な組織診断をつけた後に,腫瘍の深達度や水平進展,腫瘍遺残の有無などにより追加切除を検討する.
◯胆囊摘出術前に総胆管結石の既往があり,胆囊〜胆囊管内にも落石しやすい小さい結石を認める症例は,術後総胆管結石遺残の可能性を念頭におく.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年10月末まで)。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.