特集 胆道感染症の診断・治療
8.急性胆囊炎に対する胆囊ドレナージ法の選択
松原 三郎
1
,
中川 慧人
1
,
須田 健太郎
1
,
大塚 武史
1
,
岡 政志
1
,
名越 澄子
1
1埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科
キーワード:
急性胆囊炎
,
経皮経肝胆囊ドレナージ(PTGBD)
,
内視鏡的経乳頭的胆囊ドレナージ(ETGBD)
,
超音波内視鏡下胆囊ドレナージ(EUS—GBD)
Keyword:
急性胆囊炎
,
経皮経肝胆囊ドレナージ(PTGBD)
,
内視鏡的経乳頭的胆囊ドレナージ(ETGBD)
,
超音波内視鏡下胆囊ドレナージ(EUS—GBD)
pp.1165-1170
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001910
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急性胆囊炎に対しては早期の腹腔鏡下胆囊摘出術(LC)が望ましいが,胆囊炎の重症度,患者の手術リスク,施設の習熟度などにより胆囊ドレナージが先行される場合が多い.胆囊ドレナージには経皮的ドレナージおよび内視鏡的ドレナージがあり,内視鏡的ドレナージには経乳頭的ドレナージと,超音波内視鏡を用いた経消化管的ドレナージがある.これら3種類のドレナージ法にはそれぞれ長所・短所があり,症例ごとに使い分ける必要がある.そのためには,胆囊炎治療の終着地点を見極めること,すなわち最終的に手術をするかどうかを事前に見積もっておくことが最も重要である.本稿では,急性胆囊炎に対するドレナージ法の選択に際し考慮すべきことを各種ドレナージ法の特性を示しつつ概説する.
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