特集 上部消化管内視鏡を見直す ―基本から応用まで
4.食道腫瘍性病変の質的診断
谷 泰弘
1
,
石原 立
1
1大阪国際がんセンター消化管内科
キーワード:
食道扁平上皮癌
,
画像強調内視鏡
,
拡大内視鏡
,
超音波内視鏡
Keyword:
食道扁平上皮癌
,
画像強調内視鏡
,
拡大内視鏡
,
超音波内視鏡
pp.29-33
発行日 2024年12月20日
Published Date 2024/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003316
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Narrow Banding Imaging (NBI)/Blue LASER Imaging (BLI)をはじめとした画像強調内視鏡が普及し,食道扁平上皮癌(ESCC)を早期発見する機会が増えている.NBI/BLI観察で表在型のESCCを疑うようなbrownish areaを認めれば,癌/非癌の鑑別診断あるいは癌と診断した病変における深達度診断といった質的診断を行い,治療方針を決定する必要がある.われわれ消化器内視鏡医は,通常観察,NBI/BLI観察,NBI/BLI併用拡大内視鏡観察,超音波内視鏡といった各モダリティの特徴と限界を十分に理解したうえで,ESCCの質的診断を行う必要がある.
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