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増刊号 消化管腫瘍の内視鏡診断2020
主題
—食道腫瘍性病変の内視鏡診断—診断の進め方
Strategy of Endoscopic Diagnosis for Esophageal Squamous Cell Carcinoma
小山 恒男
1
,
高橋 亜紀子
1
Tsuneo Oyama
1
1佐久医療センター内視鏡内科
キーワード:
食道癌
,
内視鏡診断
,
拡大内視鏡
,
NBI
Keyword:
食道癌
,
内視鏡診断
,
拡大内視鏡
,
NBI
pp.482-487
発行日 2020年5月24日
Published Date 2020/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202021
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●「考える内視鏡診断」のポイント
・まずは問診でESCCの危険度を推察する.飲酒時の顔面紅潮と喫煙歴がポイントである.
・ガスコン®水で食道をよく洗ってから観察する.
・NBIでBAの発見に努める.
・いきなり拡大観察せず,白色光で凹凸,色調変化を観察する.
・空気量を調整し,縦走ひだや畳み目模様を観察する.
・NBI拡大観察でJES Type B血管が認められた場合はESCCと診断が可能である.
・基底層型癌が疑われる場合は,内視鏡のみでの診断は難しいため,生検を併用する.
・ヨードの撒布では,空気量を調整し縦走ひだや畳目模様を観察する.
・ヨードの影響で,表在癌が基底層型癌へ変化することがあるため,ESD直前に撒布することが望ましい.
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