特集 IBD 関連大腸腫瘍の診断・治療update
Ⅴ.潰瘍性大腸炎関連大腸腫瘍の深達度診断
小林 清典
1
,
齋藤 友哉
2
,
松本 育宏
2
,
川岸 加奈
2
,
迎 美幸
2
,
横山 薫
2
,
佐田 美和
2
,
小泉 和三郎
2
1北里大学医学部新世紀医療開発センター
2北里大学医学部消化器内科学
キーワード:
潰瘍性大腸炎関連大腸腫瘍
,
深達度診断
,
画像強調内視鏡
,
拡大内視鏡
,
超音波内視鏡
Keyword:
潰瘍性大腸炎関連大腸腫瘍
,
深達度診断
,
画像強調内視鏡
,
拡大内視鏡
,
超音波内視鏡
pp.41-46
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000146
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潰瘍性大腸炎(UC)関連腫瘍の内視鏡による深達度診断について,自験例の成績も示しながら解説した.UC 関連腫瘍は,UC に伴う慢性炎症や再生性変化などの影響を受ける.さらに,低分化腺癌や印環細胞癌,粘液癌の頻度が高く,分化型腺癌でも粘膜病変を残したまま深部浸潤する場合があるため,腫瘍表面構造の変化から深達度を類推する従来の内視鏡的診断技法が活用できない場合がある.超音波内視鏡は腫瘍の断層像を描出できるため,浸潤性に発育するcoliticcancer の深達度診断にも有用性が期待できる.UC 関連腫瘍の内視鏡による深達度診断には,通常の大腸癌とは異なる診断技法の確立が必要と考えられ,多数例での解析が求められている.
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