特集 上部消化管内視鏡を見直す ―基本から応用まで
2.咽・喉頭領域における腫瘍性病変の拾い上げから質的診断まで
石山 晃世志
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1がん研究会がん研有明病院頭頸部がん低侵襲治療センター
キーワード:
咽・喉頭領域の解剖学的特徴
,
高危険群の把握
,
バルサルバ法
,
内視鏡診断
Keyword:
咽・喉頭領域の解剖学的特徴
,
高危険群の把握
,
バルサルバ法
,
内視鏡診断
pp.15-21
発行日 2024年12月20日
Published Date 2024/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003314
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咽頭や喉頭,口腔は,飲み込みや発声,呼吸や味覚など生活に必須な機能が集中した部位である.そのため,治療においては生活の質(QOL)の保持も治療の根治性とともに大切なポイントである.また,この領域は解剖学的特徴により内視鏡観察には限界が存在する.すなわち,咽頭反射の存在,下咽頭輪状後部や梨状陥凹の死角,送水洗浄での観察不可,ヨード染色は誤嚥の危険性を考慮し使用しづらい,などである.本稿では,咽・喉頭腫瘍性病変高危険群の把握,咽・喉頭領域の観察法,病変の拾い上げ,および質的診断について概説する.
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