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特集 肝門部領域胆管ドレナージを極める
[各論]
肝門部狭窄に対する経皮経肝胆道ドレナージ
Percutaneous transhepatic biliary drainage (PTBD) for hilar biliary stricture
高屋敷 吏
1
,
古川 勝規
1
,
久保木 知
1
,
高野 重紹
1
,
鈴木 大亮
1
,
酒井 望
1
,
細川 勇
1
,
三島 敬
1
,
小西 孝宜
1
,
大塚 将之
1
Tsukasa Takayashiki
1
,
Katsunori Furukawa
1
,
Satoshi Kuboki
1
,
Shigetsugu Takano
1
,
Daisuke Suzuki
1
,
Nozomu Sakai
1
,
Isamu Hosokawa
1
,
Takashi Mishima
1
,
Takanori Konishi
1
,
Masayuki Ohtsuka
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
経皮経肝胆道ドレナージ
,
肝門部領域胆管癌
,
術前胆道ドレナージ
Keyword:
経皮経肝胆道ドレナージ
,
肝門部領域胆管癌
,
術前胆道ドレナージ
pp.1132-1135
発行日 2022年6月25日
Published Date 2022/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000238
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はじめに
肝門部領域胆管癌術前ドレナージに代表される,肝門部狭窄に対する胆道ドレナージ法は内視鏡アプローチが主流となり,経皮経肝アプローチが選択される機会は減少している。1例として当施設での肝門部領域胆道癌に対する術前胆道ドレナージ法の推移を検討すると,約20年前の2001年ごろにはほぼ全例で選択されていた経皮経肝胆道ドレナージ(percutaneous transhepatic biliary drainage:PTBD)は,2009年ごろから第一選択を内視鏡的胆管ドレナージ(endoscopic biliary drainage:EBD)に切り替えてきたことにより,最近では施行の割合が減じている(図1)。このようにEBDが胆道ドレナージの主流になってきた理由は感染性合併症,安全性,癌の播種などがその根拠であり1~3),これは胆道感染に対する胆道ドレナージ法でも同様となってきている4)。その一方で依然として少数ながらPTBDを要する症例が存在することも事実であり,その適応,手技,またリスクなどを理解しておく必要がある。
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