特集 良悪性肝門部胆管狭窄への内視鏡的アプローチ
3.肝門部領域胆管癌の切除可能性分類と治療戦略
栗山 直久
1
,
飯澤 祐介
1
,
村田 泰洋
1
,
種村 彰洋
1
,
岸和田 昌之
1
,
水野 修吾
1
1三重大学大学院医学系研究科肝胆膵・移植外科
キーワード:
肝門部領域胆管癌
,
切除可能性分類
,
術前治療
Keyword:
肝門部領域胆管癌
,
切除可能性分類
,
術前治療
pp.1617-1626
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003285
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三重大学肝胆膵・移植外科では,肝門部領域胆管癌の治療戦略として,さらなる予後の改善を目指し,2011年から腫瘍浸潤を胆管因子と血管因子の2因子に基づいて,3分類(resectable,borderline resectable,locally advanced unresectable)からなる解剖学的な切除可能性分類を確立している.その分類と腫瘍学的に予後不良因子であるリンパ節転移の有無に基づいて,積極的にゲムシタビン+S-1(GS)による術前化学療法を行った後に,根治切除を行っている.その治療戦略の根拠と結果,予後因子解析等から今後の展望を示したい.
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