特集 大腸内視鏡治療―CP/EMR/ESD/Underwater 関連手技の今
1.総論(2)内視鏡治療に伴う偶発症対策Up to Date―偶発症(併発症)とその対策
高丸 博之
1
,
楠原 光謹
1
,
水口 康彦
1
,
豊嶋 直也
1
,
関口 正宇
1
,
山田 真善
1
,
斎藤 豊
1
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
キーワード:
術中穿孔
,
遅発穿孔
,
PECS/PPCS
,
腹膜炎
,
後出血
Keyword:
術中穿孔
,
遅発穿孔
,
PECS/PPCS
,
腹膜炎
,
後出血
pp.616-626
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003044
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
大腸病変に対する内視鏡治療は低侵襲かつ効果的な治療として患者アウトカムを改善することが可能である.近年ではunderwater EMR/ESDやCSPなどの手技も多く施行されるようになり,より幅広い適応病変が内視鏡にて治療されるようになってきた.しかし内視鏡治療では,ある一定の割合で偶発症(併発症)が生じうる.術中穿孔,遅発性穿孔,術中出血,後出血,PECS/PPCSである.より良い内視鏡診療のために偶発症の対策は常に心がけておくべきポイントであると考える.本稿では,内視鏡治療に関連する偶発症について対策を含め概説する.
Copyright © 2024, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.