ESD手技の標準化に向けて
術中偶発症とその対策
岩井 朋洋
1
,
滝沢 耕平
,
角嶋 直美
,
田中 雅樹
,
川田 登
,
小野 裕之
1静岡県立静岡がんセンター
キーワード:
術中合併症
,
消化管出血
,
腸穿孔
,
消化器系内視鏡法
,
内視鏡的止血
,
失血-外科
,
周術期管理
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Intraoperative Complications
,
Intestinal Perforation
,
Endoscopy, Digestive System
,
Blood Loss, Surgical
,
Hemostasis, Endoscopic
,
Perioperative Care
pp.459-464
発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017217832
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早期癌に対する内視鏡治療は広く普及しており,とくにESD(endoscopic submucosal dissection)は大きな病変であっても一括切除,切除後の十分な病理組織学的評価が可能である.ESDにおける術中のおもな偶発症は出血と穿孔であり,偶発症を予防することで良好な視野を確保し,治療時間の短縮や安全なESDにつながる.どれだけ予防していても完全に偶発症が0になることはない.実際に偶発症をきたした場合は,患者の全身状態に注意しつつ,落ち着いて対処することが,さらなる偶発症を招かないために重要である.
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