内視鏡検査と介助の実際・11
内視鏡検査の偶発症とその対策
小黒 八七郎
1
1国立がんセンター内科
pp.1161-1164
発行日 1977年11月1日
Published Date 1977/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918260
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内視鏡検査は生体内に全く異質の器械を挿入して行う検査であるため,患者にある程度の苦痛が伴うことはやむをえない.更に,わずかの頻度であるが,この検査に伴う各種の偶発症や事故が経験されている(表).
内視鏡検査を行う医師はもちろん,パラメディカルワーカーは,内視鏡検査の種類に応じた各種の偶発症や事故とその対策を平素より理解しておき,緊急救急態勢を常備しておかなければならない.一方,医療事故に対する必要な法律知識を平素より学び,突発的に発生した偶発症や事故に対して,適切な医学的・法律的な判断と処置を臨機応変に行わなければならない.
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