特集 大腸内視鏡治療―CP/EMR/ESD/Underwater 関連手技の今
2.各論(1)Cold polypectomy
河村 卓二
1
1京都第二赤十字病院消化器内科
キーワード:
大腸ポリープ
,
大腸癌
,
内視鏡治療
Keyword:
大腸ポリープ
,
大腸癌
,
内視鏡治療
pp.627-631
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003045
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Cold polypectomyは出血などの偶発症が少なく安全性が高いため,小さな大腸ポリープの治療法として急速に普及している.小病変に対するcold polypectomyの完全切除割合は従来のhot polypectomyと比べ劣らないといわれているが,cold polypectomyの手技では粘膜下層以深の組織は十分に切除ができない.よってcold polypectomyは粘膜下層へ浸潤する可能性がある癌に対して行う手技ではなく,将来的な大腸癌を予防するために行う良性病変に対する手技である.小さなポリープであっても治療前の注意深い内視鏡診断が重要である.
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