特集 肝細胞癌の集学的治療
2.肝細胞癌治療の実際(4)薬物療法③ 複合免疫療法以外の分子標的薬
山下 竜也
1
,
高田 昇
1
,
木戸 秀典
1
,
寺島 健志
1
,
山下 太郎
1
1金沢大学附属病院消化器内科
キーワード:
分子標的薬
,
チロシンキナーゼ阻害薬
,
薬物療法アルゴリズム
Keyword:
分子標的薬
,
チロシンキナーゼ阻害薬
,
薬物療法アルゴリズム
pp.531-539
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003019
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切除不能肝細胞癌の薬物療法は免疫療法の時代となったものの,免疫療法のみで薬物療法が終了することは少なく,免疫療法後の二次以降の薬物療法で分子標的薬が用いられる.本邦で用いられる分子標的薬として,ソラフェニブ,レンバチニブ,レゴラフェニブ,カボザンチニブ,ラムシルマブの5剤がある.免疫療法後もこれらの分子標的薬をよく理解して副作用をマネジメントしながら治療を行うことが,切除不能肝細胞癌症例の予後改善につながるものと考えられる.これらの分子標的薬の特徴と実際の治療について概説する.
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