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特集 肝胆膵外科の臨床研究 update 2019
2.肝細胞癌に対する新しい薬物療法
Systemic therapy for hepatocellular carcinoma;recent advances
工藤 正俊
1
M. Kudo
1
1近畿大学消化器内科
キーワード:
肝細胞癌
,
分子標的薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
lenvatinib
Keyword:
肝細胞癌
,
分子標的薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
lenvatinib
pp.609-620
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_609
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2007年に分子標的薬sorafenibが登場して以来,肝細胞癌に対する薬物療法は大きく変化した.遠隔転移,脈管浸潤に対する治療選択肢が増え,肝癌の進行状態でもある程度長期生存が得られるようになったが,縮小効果がとぼしいことや手足症候群などの比較的強い毒性から,sorafenibにかわる新規分子標的薬やsorafenib治療に進行性の二次治療薬の開発が精力的にすすめられてきた.しかし多くの臨床試験が10年間失敗し続けた後,2017年と2018年の2年間で立て続けに4剤(regorafenib,lenvatinib,cabozantinib,ramucirumab)が臨床試験に成功した.このうちregorafenib,lenvatinibはすでに承認され,臨床使用が可能となっている.
© Nankodo Co., Ltd., 2019