特集 肝細胞癌の集学的治療
2.肝細胞癌治療の実際(1)肝切除術
楊 知明
1
,
石井 隆道
1
,
波多野 悦朗
1
1京都大学大学院医学研究科外科(肝胆膵・移植外科)
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
集学的治療
,
低侵襲外科治療
Keyword:
肝細胞癌
,
肝切除
,
集学的治療
,
低侵襲外科治療
pp.493-501
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003014
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肝切除は肝細胞癌に対して長期予後を与えうる最も有効な治療法のうちの一つである.その目標は肉眼的治癒切除であるが,肝細胞癌は慢性肝炎を背景に発生するため,その適応は肝機能条件・腫瘍条件を総合的に加味して決定されなければならない.近年の薬物治療の進歩や低侵襲外科治療の普及により肝細胞癌外科治療は新たな局面を迎えている.適切な症例選択により,低侵襲手術・集学的外科治療のメリットは最大化され,ひいては肝細胞癌の予後の改善・長期生存が期待される.
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