Japanese
English
特集 肝細胞癌治療の最前線
肝細胞癌に対する外科切除
Hepatic resection for hepatocellular carcinoma
猪飼 伊和夫
1
,
藤井 英明
1
,
上杉 毅彦
1
,
波多野 悦朗
1
,
嶌原 康行
1
Ikai Iwao
1
1京都大学大学院医学研究科消化器外科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
治療成績
Keyword:
肝細胞癌
,
肝切除
,
治療成績
pp.303-307
発行日 2004年3月20日
Published Date 2004/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100566
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要旨:肝細胞癌の治療法として肝切除は局所制御能の観点からみると最も優れている.術前の腫瘍因子と肝機能評価による適切な手術適応と術式の選択,手術手技の改善,周術期管理の向上により肝細胞癌の外科的治療は安全に行えるようになり,手術死亡は1%以下となった.第15回全国原発性肝癌追跡調査報告では肝切除全例の1年,3年,5年生存率は各々87.4%,69.0%,52.3%であり,単発腫瘍の治療成績は他の治療法と比較し良好である.また門脈腫瘍栓症例においても長期生存例が得られており,積極的な外科治療が望まれる.
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