進行肝細胞癌に対する治療戦略(集学的治療を含めて) 総論および最新の内科的治療
進行肝細胞癌に対する動注化学療法の進歩
坂本 和彦
1
,
徳久 善弘
,
徳光 幸生
,
鈴木 伸明
,
武田 茂
,
上野 富雄
,
永野 浩昭
1山口大学 消化器・腫瘍外科
キーワード:
Cisplatin
,
Fluorouracil
,
Interferons
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
腫瘍多剤併用療法
,
集学的治療
,
治療成績
,
肝動脈内注入化学療法
,
Sorafenib
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Combined Modality Therapy
,
Cisplatin
,
Fluorouracil
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Interferons
,
Treatment Outcome
,
Sorafenib
pp.118-123
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017116837
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肉眼的門脈内腫瘍栓を伴う症例や肝内多発症例といった高度進行肝細胞癌は,既存の局所治療に対し抵抗性であり,動注化学療法(HAIC)が重要な選択肢となる.レジメンは低用量5-FU+CDDP療法,動注用CDDP製剤,IFN併用療法などがあり良好な治療成績が報告されている.またVp3~4症例に対するHAICの術後補助療法による残肝再発抑制効果も期待される.さらなる成績向上のためには,HAICのresponderの検索,集学的治療の確立が必要である.
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