特集 胆膵の画像・内視鏡診断の進歩―早期診断と正確な診断のために
12.胆膵疾患に対するconfocal laser endomicroscopy(CLE)は何が見える?
谷坂 優樹
1
,
良沢 昭銘
1
,
水出 雅文
1
,
藤田 曜
1
,
申 貴広
1
,
杉本 啓
1
1埼玉医科大学国際医療センター消化器内科
キーワード:
共焦点レーザー内視鏡
,
プローブタイプ共焦点レーザー内視鏡
,
胆管狭窄
,
膵囊胞性腫瘍
,
胆道鏡
Keyword:
共焦点レーザー内視鏡
,
プローブタイプ共焦点レーザー内視鏡
,
胆管狭窄
,
膵囊胞性腫瘍
,
胆道鏡
pp.1685-1691
発行日 2023年11月20日
Published Date 2023/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002874
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胆膵疾患は,良悪性の鑑別が時に困難である.内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP),超音波内視鏡(EUS)といった内視鏡を用いた診断技術が発展しており,近年では,共焦点レーザー内視鏡(CLE)を用いることで,細胞レベルで組織を直接視覚化でき,診断における上乗せ効果が期待できるようになってきた.現在使用されているCLEは,内視鏡の鉗子チャンネル内に挿入して用いるプローブタイプのprobe-based CLE (pCLE)である.胆道疾患に対しては,ERCPによる胆管狭窄診断における有用性が報告されており,膵疾患に対しては,おもに膵囊胞性腫瘍の診断における有用性が報告されている.本邦でも今後有用性の評価をすべくさらなる普及が望まれる.
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