特集 あなたの知らないIBD診療の世界
1.既存治療のupdate(3)UCにおけるCAP療法の位置づけ
山本 隆行
1
,
下山 貴寛
1
1四日市羽津医療センターIBDセンター
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
血球成分除去療法
,
寛解維持効果
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
血球成分除去療法
,
寛解維持効果
pp.381-386
発行日 2023年3月20日
Published Date 2023/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002565
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本邦における潰瘍性大腸炎治療指針によると,血球成分除去(CAP)療法はステロイド依存性やステロイド抵抗性を示す難治例の寛解導入療法の一つとして,また難治例の寛解維持療法の一つとして位置づけられている.しかし,どのような患者に本治療を導入するのが最適であるかは明らかではない.また最近,CAPは維持療法としても使用できるようになったが,どのような症例にいつまで継続するのかなどについてはコンセンサスは得られていない.本稿ではこれらの疑問点について,自施設での経験や臨床研究の結果を基に考察を行いたい.
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