特集 小児疾患におけるアフェレシス―治療法の1つの選択肢としての血液浄化療法―
Ⅱ.各論:各疾患に対するアフェレシス
消化器疾患に対するアフェレシス
田川 学
1
1立川相互病院総合診療科
キーワード:
アフェレシス
,
炎症性腸疾患
,
肝不全
,
血球成分除去療法
Keyword:
アフェレシス
,
炎症性腸疾患
,
肝不全
,
血球成分除去療法
pp.95-102
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000829
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SUMMARY
▷小児消化器疾患においては,急性肝不全,炎症性腸疾患などでアフェレシスが適応となる.
▷急性肝不全におけるアフェレシスは,肝臓移植への橋渡し的な治療として施行されることが多い.
▷急性肝不全では,凝固因子を大量に補充できる血漿交換療法が第一選択である.
▷炎症性腸疾患では,炎症に関与している白血球を除去する目的で血球成分除去療法が施行される.
▷炎症性腸疾患では,分子標的薬の適応拡大によってアフェレシスの位置付けが変化すると思われる.
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