特集 消化管内視鏡治療のリスク克服に向けて
1.待機的内視鏡治療に潜むリスクとそのマネジメント(7)消化管ステント
佐々木 隆
1
1がん研究会有明病院肝胆膵内科
キーワード:
消化管ステント
,
血管新生阻害薬
,
放射線療法
,
偶発症
Keyword:
消化管ステント
,
血管新生阻害薬
,
放射線療法
,
偶発症
pp.48-53
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002479
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内視鏡的消化管ステント留置術は,おもに癌によって病状が進行し,全身状態が良好でない患者に対して症状緩和目的に行われる.食道狭窄・胃十二指腸狭窄・大腸狭窄でその病態も異なるため,その処置に潜むリスクとマネジメントも異なってくる.なかでも消化管穿孔が最も重症度の高いリスクになるため,最大限の注意が必要である.そのためには,ステントの特性を理解して使用するとともに,放射線療法や血管新生阻害薬使用例におけるステントの適応について,適切な対応が求められる.消化管穿孔などの偶発症は致死的になる可能性もあるため,十分な知識と準備を行ったうえで安全に施行し,偶発症に対しても適切に対応できることが求められる.
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