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特集 消化管内視鏡処置具の使い分け2025
[その他の消化管処置で使用する処置具]
消化管ステント留置術
Stenting for the digestive tract
斉田 芳久
1
,
柿崎 奈々子
1
,
長尾 さやか
1
,
榎本 俊行
1
Yoshihisa Saida
1
,
Nanako Kakizaki
1
,
Sayaka Nagao
1
,
Toshiyuki Enomoto
1
1東邦大学医療センター大橋病院外科
キーワード:
消化管ステント
,
閉塞性大腸癌
,
bridge to surgery(BTS)
Keyword:
消化管ステント
,
閉塞性大腸癌
,
bridge to surgery(BTS)
pp.1187-1192
発行日 2025年9月25日
Published Date 2025/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000002224
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はじめに
一般的に消化管(食道・胃十二指腸・大腸)狭窄や閉塞をきたす良性疾患に対する内視鏡治療としては,原則的に内視鏡の鉗子孔からバルーンを狭窄部に挿入してから膨らませるバルーン拡張術を行う。一方,悪性消化管狭窄では,バルーン拡張術のみでは効果が不十分なだけでなく,癌部分を損傷することにより穿孔する危険性が高いため,バルーン拡張術は適応とならず,原則的に外科的療法か内視鏡的なステント留置が行われる。ステントには,ニッケルとチタンの合金で形状記憶の特性をもつNitinolを用いた金属製自己拡張型メタリックステント(self-expandable metallic stent:SEMS)がおもに用いられている。本稿では消化管ステント,おもに最近多種類発売されている大腸ステントについて解説する。

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