特集 消化管内視鏡治療のリスク克服に向けて
1.待機的内視鏡治療に潜むリスクとそのマネジメント(6)大腸EMR/ESD
山村 健史
1
,
中村 正直
1
,
前田 啓子
1
,
澤田 つな騎
2
,
石川 恵里
1
,
古川 和宏
1
,
川嶋 啓揮
1
1名古屋大学大学院消化器内科学
2名古屋大学医学部附属病院光学医療診療部
キーワード:
大腸内視鏡治療
,
穿孔
,
後出血
,
リスクマネジメント
Keyword:
大腸内視鏡治療
,
穿孔
,
後出血
,
リスクマネジメント
pp.42-47
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002478
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内視鏡治療においてEMRではunderwater EMR,Tip in EMRなどの工夫がされ従来行われていたEMRより病変の適応が広がりつつある.一方ESDも技術やデバイスの進化により高度線維化病変などの治療困難例が切除できるようになった.しかし内視鏡治療が発展した今でも,偶発症の管理は最も重要な課題である.適切な処理ができないと緊急手術が必要になったり,場合によっては致命的な転機をたどる場合もある.本稿では,術中穿孔を中心にリスクとマネジメントを解説する.偶発症時に重要なのは術者が慌てず,知識と技術を駆使して,冷静に対処することである.日頃からシミュレーションを行い,いざというときにしっかりとリカバリーできる引き出しを持ち合わせたい.
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