連載 大腸ポリープに挑む
第5回 大腸ポリープの診断・治療アルゴリズム―10 mm未満の大腸ポリープに対するCold polypectomyとEMRの使い分けを中心に
浦岡 俊夫
1
,
田中 寛人
1
,
糸井 祐貴
1
,
佐藤 圭吾
1
,
中田 昂
1
,
春日 健吾
1
,
橋本 悠
1
,
保坂 浩子
1
,
栗林 志行
1
1群馬大学大学院医学系研究科内科学講座消化器・肝臓内科学
キーワード:
cold polypectomy
,
ポリペクトミー
,
偶発症
Keyword:
cold polypectomy
,
ポリペクトミー
,
偶発症
pp.1512-1516
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002401
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大腸上皮性腫瘍に対する内視鏡的切除法として,hot polypectomyや内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection;EMR)が従来行われてきた.ともに高周波を用いた切除であるが,安全性と確実性から世界に広く普及した切除法であり,現在も標準的な切除法である.一方,欧米では,近年高周波を用いず機械的に病変を切除するcold polypectomyが本邦より先に広く普及してきた.高周波を伴わないことによる簡便性,安全性の利点から本邦においても本切除法を導入した施設が増加している.また,普及と同時にそれぞれの切除法の適応病変が論じられるようになり,EMRとcold polypectomyの使い分けに一定の見解が得られつつある一方で,まだ不十分な点もある.
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