特集 外来で行う消化器がん薬物療法のコツ ― 専門医からのアドバイス
3.外来で施行可能な最新レジメンと最適な患者管理(9)免疫チェックポイント阻害薬使用レジメン
岡野 尚弘
1
,
西岡 真理子
1
,
林 雅人
1
,
廣田 玲
1
,
水谷 友紀
1
,
長島 文夫
1
1杏林大学医学部腫瘍内科学
キーワード:
ニボルマブ
,
ペムブロリズマブ
,
イピリムマブ
,
アテゾリズマブ
,
免疫関連有害事象
Keyword:
ニボルマブ
,
ペムブロリズマブ
,
イピリムマブ
,
アテゾリズマブ
,
免疫関連有害事象
pp.1499-1506
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002398
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他がん腫と同様に消化器がんにおいても免疫チェックポイント阻害薬と細胞障害性抗がん薬や分子標的薬との併用,抗programmed cell death-1抗体と抗細胞傷害性Tリンパ球抗原-4抗体の免疫チェックポイント阻害薬同士の併用が次々に臨床で用いられるようになっている.まだ本邦で保険適用されていないものの,有効性が示唆されている治療レジメンの報告も相次いでいる.免疫関連有害事象(irAE)は多彩な形で出現し,その発現時期を予測することは困難であり,治療開始早期から治療終了後にも発現する可能性がある.irAEは速やかに適切な治療を行うことで多くの場合にコントロールすることは可能であるが,重症例や死亡例も報告されているため注意深いモニタリングを行い,チェックシートなどを用いて早期発見・早期治療に努めることが重要である.
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