連載 「胃炎の京都分類」の使い方
第5回 びまん性発赤の除菌後変化
土肥 統
1
,
瀬谷 真由子
1
,
福井 勇人
1
,
石田 紹敬
1
,
吉田 直久
1
,
伊藤 義人
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学
キーワード:
びまん性発赤
,
H. pylori除菌後
,
linked color imaging
Keyword:
びまん性発赤
,
H. pylori除菌後
,
linked color imaging
pp.1615-1620
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002427
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びまん性発赤は,Helicobacter pylori(H. pylori)未感染や既感染では認められない,現感染で普遍的に存在する内視鏡所見である.びまん性発赤はまだらな発赤ではなく,胃体部の非萎縮粘膜に拡がる均一な発赤で,胃粘膜固有層間質への好中球および単核球などの炎症細胞浸潤を反映している.H. pylori除菌治療によりびまん性発赤は消褪することが知られており,除菌後のびまん性発赤消褪変化が,内視鏡診断による除菌判定の指標となりうる.
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