特集 外来で行う消化器がん薬物療法のコツ ― 専門医からのアドバイス
1.がん診療におけるがん薬物療法の位置づけ(1)食道がん
高見澤 重賢
1,2
,
山本 駿
2
,
加藤 健
2
1NTT東日本関東病院腫瘍内科
2国立がん研究センター中央病院頭頸部・食道内科
キーワード:
食道がん
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
化学放射線療法
,
薬物療法
Keyword:
食道がん
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
化学放射線療法
,
薬物療法
pp.1397-1403
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002383
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食道がんの薬物療法は,近年急速に変化を遂げており,術前治療としてフルオロウラシル(5-FU)とシスプラチン(CDDP)の併用療法であるCF療法,CF療法にドセタキセル(DTX)を加えたDCF療法,術後治療としてCF療法またはニボルマブ療法,化学放射線療法としてCF療法と放射線の併用,緩和的薬物療法として免疫チェックポイント阻害薬やタキサン系薬剤が使用される.個々の症例に対して,使える薬剤を吟味し,適切な治療選択肢を提示していくことが求められる.また,薬物療法により起こりうる有害事象を熟知し,その予防や対応を適切なタイミングで実施することが望まれる.
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