特集 外来で行う消化器がん薬物療法のコツ ― 専門医からのアドバイス
1.がん診療におけるがん薬物療法の位置づけ(4)肝臓がん
澁木 太郎
1
,
池田 公史
1
1国立がん研究センター東病院肝胆膵内科
キーワード:
肝細胞がん
,
肝内胆管がん
,
薬物療法
,
分子標的治療薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
Keyword:
肝細胞がん
,
肝内胆管がん
,
薬物療法
,
分子標的治療薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
pp.1417-1424
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002386
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原発性肝がんに対する薬物治療開発は,肝細胞がんと肝内胆管がんに分けて行われている.近年の肝細胞がんに対する薬物療法の進歩は目覚ましく,次々と新規薬剤が承認され治療パラダイムが大きく変化してきている.肝内胆管がんにおいては,現行の診療ガイドラインで推奨されているレジメンに加えて,術後補助療法や免疫チェックポイント阻害薬を軸とした複合免疫療法,遺伝子異常に基づく分子標的薬の有望な結果が報告されている.一方で,臓器横断的治療の開発も進んできており,治療戦略が多様化し複雑になってきている.そのため,それぞれの薬物療法の特徴や適応に精通したうえで診療に取り組むことが求められてきている.
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