特集 外来で行う消化器がん薬物療法のコツ ― 専門医からのアドバイス
1.がん診療におけるがん薬物療法の位置づけ(6)胆道がん
佐々木 隆
1
1がん研究会有明病院肝胆膵内科
キーワード:
胆道がん
,
殺細胞性抗がん薬
,
分子標的薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
胆道ドレナージ
Keyword:
胆道がん
,
殺細胞性抗がん薬
,
分子標的薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
胆道ドレナージ
pp.1431-1437
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002388
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胆道がんは切除のみが唯一根治可能な治療法とされてきたが,実際には切除不能例や術後再発例など多くの場面でがん薬物療法が必要となる.これまで胆道がんに対する薬物療法の治療開発は遅れていたため,実際に使用可能な薬剤は限られていた.しかしながら,ここ数年多くのエビデンスが集積してきている.進行例だけでなく周術期における薬物療法のエビデンスも出てきている.さらに胆道がんにおいても,遺伝子変異に基づく分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の有効性も報告されてきている.胆道がんに対するがん薬物療法を行う際には,適切な胆道ドレナージを行いながらこれら薬物療法の効果を最大限引き出すことが求められる.
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