特集 肝不全・肝硬変に対する再生療法―最先端の今
2.基礎的知見の進歩(3)自律神経経路を介した臓器連関と肝再生
上村 顕也
1,2
,
井上 良介
2
,
名古屋 拓郎
2
,
高 昌良
2
,
大脇 崇史
2
,
寺井 崇二
2
1新潟大学医学部医学科総合診療学講座
2新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野
キーワード:
自律神経
,
肝再生
,
消化管ホルモン
Keyword:
自律神経
,
肝再生
,
消化管ホルモン
pp.1623-1628
発行日 2021年11月20日
Published Date 2021/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002026
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生体臓器は,外界からのさまざまな刺激や病態に対し,臓器連関により恒常性を維持している.この臓器間を繫ぐ要諦の一つが自律神経経路である.これまで肝障害や肝疾患では,さまざまな細胞や液性因子,腸内細菌に焦点を当てた臓器連関の報告が中心であった.今回,自律神経経路を介した臓器連関が肝障害時の肝再生や,脂肪性肝疾患の病態に関与することが明らかとなった.このメカニズムの解明が,難治性疾患の新規治療法の開発にも結び付くと考える.
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