増大特集 脳とからだ
Ⅰ.腸,免疫系,脳の相互作用
迷走神経を介した新しい炎症抑制メカニズム
寺谷 俊昭
1
,
三上 洋平
1
,
金井 隆典
1
Teratani Toshiaki
1
,
Mikami Yohei
1
,
Kanai Takanori
1
1慶應義塾大学医学部内科学教室消化器
キーワード:
制御性T細胞
,
抗原提示細胞
,
自律神経
,
迷走神経
,
腸内細菌
Keyword:
制御性T細胞
,
抗原提示細胞
,
自律神経
,
迷走神経
,
腸内細菌
pp.401-404
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201399
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腸管内の免疫細胞は,環境に応じて分化や機能を変化させる。腸管免疫を変化させる主要な環境因子の一つとして,神経が近年着目されている。免疫調節に関わる様々な神経機能が矢継ぎ早に報告されているが,腸管恒常性に最も大事とされる制御性T細胞に関わる神経の存在については不明瞭なままであった。そこで筆者らは,制御性T細胞の分化・機能に関わる神経の同定を試みた。本稿では,当教室で実施した研究成果について紹介する1)。
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