特集 感染症と消化器 ― 診断と治療:感染症専門医から消化器内科医へのアドバイス
1.おもな消化器感染症の抗菌薬療法の進歩(4)胆囊炎・胆管炎の抗菌薬療法
根本 隆章
1
1川崎幸病院感染制御科
キーワード:
Tokyo Guidelines 2018
,
重症度分類
,
ローカルファクター
Keyword:
Tokyo Guidelines 2018
,
重症度分類
,
ローカルファクター
pp.257-265
発行日 2021年2月20日
Published Date 2021/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001696
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胆道感染症は胆道閉塞に伴って生じる感染症であり,胆道閉塞解除が最も重要である.また,敗血症へ進展することも多く,抗菌薬の投与も同様に重要である.胆道感染症の重症度,発症時の状況により,担保すべき抗菌スペクトラムが異なるため,抗菌薬の選択が異なる.また,各医療施設により細菌の薬剤感受性パターンが異なるため,ローカルファクターを考慮した抗菌薬選択がさらに重要となる.抗菌薬の投与期間は,胆囊炎の重症度や外科的治療の有無によって異なり,以前に比べて短縮される傾向にある.
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