特集 胆道感染症の診断・治療
4.TG18 に基づく急性胆管炎・胆囊炎の治療戦略
向井 俊太郎
1
,
糸井 隆夫
1
1東京医科大学消化器内科学分野
キーワード:
急性胆管炎
,
急性胆囊炎
,
Tokyo Guidelines 2018
,
チャールソン併存疾患指数
Keyword:
急性胆管炎
,
急性胆囊炎
,
Tokyo Guidelines 2018
,
チャールソン併存疾患指数
pp.1137-1144
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001906
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急性胆管炎・胆囊炎の診療ガイドラインである「Tokyo Guidelines 2018」において,診断基準によって診断を確定し,治療方針決定のためにまずは重症度判定基準を用いて重症度判定を行う.加えて,CCIとASA—PSによる全身状態の評価を行い,重症度に応じた診療フローチャートに従って治療方針を決定する.中等症と重症胆管炎では,緊急もしくは早期の胆管ドレナージが推奨される.胆囊炎の基本治療は発症からの経過時間にかかわらず,早期腹腔鏡下胆囊摘出術である.全身状態や臓器障害から手術リスクの高い場合は,胆囊ドレナージを検討する.初期治療を行いながら迅速に全身状態と重症度を評価して,的確な治療の選択が望まれる.
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