急性胆道炎-TG13:Updated Tokyo Guidelinesに基づいた診療の現況
急性胆管炎・胆嚢炎の抗菌薬療法
渡邉 学
1
,
松清 大
,
草地 信也
,
急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会
1東邦大学医療センター大橋病院 外科
キーワード:
抗細菌剤
,
細菌感染症
,
胆管炎
,
市中感染
,
診療ガイドライン
,
細菌薬剤耐性
,
胆嚢炎-急性
,
患者重症度
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Cholangitis
,
Bacterial Infections
,
Practice Guidelines as Topic
,
Community-Acquired Infections
,
Drug Resistance, Bacterial
,
Cholecystitis, Acute
,
Patient Acuity
pp.1309-1315
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015341250
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年の報告では急性胆管炎・胆嚢炎の胆汁培養検査において,E.coliやK.pneumoniaeなどをはじめとした腸内細菌の耐性株の増加が問題となっている.一方,「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2013」が改訂出版され,これらの耐性株増加や重症度判定基準の変更に伴い,推奨抗菌薬は大きく変更された.ガイドラインのなかでは,市中感染の重症度別推奨抗菌薬が示されているとともに,医療関連感染の項目も追加されている.急性胆管炎・胆嚢炎では,重症度別に検出される起因菌を想定し適切な抗菌薬を選択することが重要であり,医療関連感染に関しては施設における感受性パターンを熟知しておくことも必要である.本稿では,胆汁培養検査における細菌株の変化と,ガイドラインに基づいた急性胆管炎・胆嚢炎それぞれの抗菌薬療法について述べる.
Copyright © 2015, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.