特集 IBD診療のdecision making ― 専門医の選択
1.[総論]IBD診療における治療,モニタリングの新しい選択肢
平岡 佐規子
1
1岡山大学病院炎症性腸疾患センター
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
,
生物学的製剤
,
バイオマーカー
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
,
生物学的製剤
,
バイオマーカー
pp.125-129
発行日 2021年1月20日
Published Date 2021/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001663
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炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease;IBD)は,完治しうる治療方法はまだないが,病態の解明が進んでいる.それにより新規治療薬も増え,医療者側も治療を選択していくうえで必要とされる知識が増えている.また,IBD診療は速やかな寛解導入と長期の寛解維持が目標であり,そのためには疾患活動性のモニタリングも重要である.疾患活動性の評価は内視鏡など画像評価がゴールドスタンダードであるが,画像検査を頻回に行うのは現実的でなく,IBD診療に有用性のあるバイオマーカー〔新規LRGも含めた血液マーカー,便中マーカー〕をうまく利用していく必要がある.
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