特集 分子標的時代のIBD 診療 ―IBD の寛解導入,寛解維持の実践
3.IBD 治療における寛解導入と寛解維持に関するトピック(6)IBD センターの構想と効果,社会的役割
中村 正直
1,2
,
中山 吾郎
1,3
,
山村 健史
1,2
,
服部 憲史
1,3
,
澤田 つな騎
1,2
,
佐藤 雄介
1,3
,
藤城 光弘
1,2
1名古屋大学医学部附属病院炎症性腸疾患治療センター
2名古屋大学医学部附属病院消化器内科
3名古屋大学医学部附属病院消化器外科
キーワード:
炎症性腸疾患
,
クローン病
,
潰瘍性大腸炎
,
内視鏡
Keyword:
炎症性腸疾患
,
クローン病
,
潰瘍性大腸炎
,
内視鏡
pp.1275-1279
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001326
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昨今のクローン病患者と潰瘍性大腸炎患者の顕著な増加に伴い,患者に対して専門性をもって,また体系的に診察できる場の需要も高まってきた.2019 年9 月に名古屋大学医学部附属病院ではそれらに対する取り組みとして,消化器内科と消化器外科が合同で炎症性腸疾患治療センターを開設した.センター開設までの準備に際しては,センターをもつ意義と方向性を固めたうえ,多方面から協力を仰ぎ,複数のテーマを掲げて進めた.実務としては,これまで各診療科で進めてきた内容を踏襲しつつ,センターとしての利点も生かして診察を行う.センターを利用いただくため,院内と社会にもその活用を促す発信を行うこととした.この取り組みが患者の良好な予後に寄与できるようになれば幸いである.
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