連載 内視鏡の読み方
便潜血陽性を契機に診断された腺腫を合併したCronkhite‒Canada 症候群の1 例
松村 倫明
1
,
加藤 順
1
,
松坂 恵介
2
,
明杖 直樹
1
,
太田 佑樹
1
,
沖元 謙一郎
1
,
齊藤 景子
1
,
新井 誠人
1
,
加藤 直也
1
1千葉大学医学部附属病院消化器内科,内視鏡センター
2千葉大学医学部附属病院病理診断科
キーワード:
Cronkhite—Canada症候群
,
大腸ポリポーシス
,
便潜血検査
,
過誤腫性ポリポーシス
Keyword:
Cronkhite—Canada症候群
,
大腸ポリポーシス
,
便潜血検査
,
過誤腫性ポリポーシス
pp.1607-1612
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001454
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Cronkhite—Canada症候群は,胃や大腸における過誤腫性の消化管ポリポーシスに脱毛,皮膚色素沈着,爪甲萎縮などの消化管外の外胚葉性変化を伴う非遺伝性疾患である.世界的にまれな疾患であり報告件数は少ないものの,そのなかに占める本邦からの報告は多い.原因は未だ不明であるが,発症誘因として身体的疲労,精神的ストレス,感染,薬剤や自己免疫疾患などが疑われている.本稿では,便潜血陽性の精査目的に施行した大腸内視鏡検査にて診断された大腸ポリポーシスの1例を提示し,鑑別すべき疾患および,その鑑別法について解説する.
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